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2009年9月30日

認知症ですが治療できますか?

残念ながら、認知症が進んでしまっている(意志の疎通がはかれないなど)場合、治療が難しいケースもあります。
介護者やご家族の現状の的確な把握とご理解、ご協力が欠かせません。

どこで治療するのでしょうか?

ポータブルの小型診療機器を持って施設やご自宅にお伺いいたします。
ベッドに寝て、または椅子に座ってなど、できるかぎりご負担にならないような姿勢で診療をおこないます。

総入れ歯ですが、口腔ケアが必要ですか?

肺炎の30%が誤嚥性肺炎で、その原因がお口の中の細菌といわれています。

総入れ歯であったり、胃瘻のように食べ物をお口から摂取しない場合でも、お口の中の細菌を取り除くために、入れ歯やお口の中をきれいにする口腔ケアは必要です。

毎日歯ブラシは行っていますが、訪問歯科での口腔ケアは必要なの?

確かに口腔ケアで一番大事なのは毎日の歯ブラシ等の口腔ケアです。
しかし、寝たきり等でない一般の方でも、歯周病やむし歯の予防をするためには定期的に歯科医院に来院してケアを受ける必要があります。

訪問歯科診療で、治療を終え痛みなどが治まり、定期的な口腔ケアの段階になると「そんなことは家族ができるからもう来なくてもいい」とおっしゃる方もいますが、口腔内環境の急激な悪化が懸念される寝たきりの高齢者などの方には、より一層プロの定期的なケア・検診・指導が重要であることを是非ご理解いただきたいと考えています。

訪問診療で入れ歯を作るにはどのくらい時間がかかりますか?

残っている歯の数やその歯の状態、またお口の中全体の状態やあごの骨の状態によって期間は変わりますが、入れ歯の完成までが2回~6回、その後の調整に何回かかかります。

およそ2~3か月のお時間をみてください。

デイサービスの時間内に治療はできますか?

基本的には、介護保険の関係でデイサービスの時間内では治療は行えません。

介護保険を使用すると介護サービス枠が減るのでは?

訪問歯科診療の場合、介護保険では居宅療養管理指導料がかかりますが、ケアプランとは別枠の扱いとなりますので、介護サービスの枠が減ることはありません。

診療時間はどれくらいですか?

1回につき30分程度が目安です。
体調などにご負担の無いよう心がけております。

訪問歯科診療は、保険はきくのですか?

各種医療保険が適用されます(介護保険の適用分は介護保険)。
自費治療をご希望の場合もご相談ください。

訪問歯科診療は交通費等を別に支払わないとなりませんか?

交通費、出張費などは一切いただいておりません。

訪問歯科診療では何か用意するものはありますか?

歯科医院と同じことができるように準備して伺いますので、特に用意していただくものはございませんが、お水をいただいたり、コンセントをお借りすることがございます。

私は訪問歯科診療をしてもらえる人に該当しますか?

基本的には高齢者の方や身体の不自由な方など、歯科通院が困難な方の自宅や入所、入院されている方のみですが、通院困難かどうかは歯科医師が判断しますので、まずはいちどお気軽にご相談ください。

レーザー治療とは?

レーザー治療とは?当院では高パルス型の最新のEr-YAG(エルビウム・ヤグ)レーザーを設置しております。
近年、痛みの少ない効果的な治療を目指して、歯科治療にレーザーが使用されるようになってきました。

ひとことで"レーザー"といっても、歯科で使用されている主なレーザーにはEr-YAGレーザーの他にも、炭酸ガスレーザー、ネオジウムヤグレーザー、半導体レーザーなどがあります。
これらのレーザーはすべて波長が異なり、レーザーの性質も違います。

医療用具は厚生労働省によって治療対象が定められています。
レーザーも種類によって治療できる範囲が限られており、歯を削ってよいと認可されているのはEr-YAGレーザーだけです。

■Er-YAG レーザーの特徴
・生体組織の水分への吸収性(蒸散能力)が非常に高い
・熱の発生が少なく、痛みが非常に少ない
・蒸散反応が照射部の表層に限定されるため、組織深部への影響が少ない
・表面組織が焦げたりせず、歯のエナメル部分に亀裂や割れが起こりにくい

■レーザーを治療に使用する効果
・傷口の治りが早くなる
・殺菌効果が高く、治療後の経過が良好
・痛みが少なく済む
・不快な「キイーン」という音や「ガリガリ」という振動がない
・症状によっては麻酔なしで治療をおこなえる
・正確で安全

■レーザーは以下のようなさまざまな治療に応用できます
・むし歯治療
・知覚過敏
・歯周治療
・歯ぐきの黒ずみ(色素沈着)除去
・歯肉の切開・切除
・口内炎、口角炎
・小帯切除
・根管治療
・抜歯後止血
・膿瘍切開
・入れ歯による傷の治療
・顎関節症治療

▼レーザーによるむし歯の治療例
レーザーによるむし歯の治療例

▼レーザーによる歯ぐきの黒ずみ(色素沈着)除去
レーザーによる歯ぐきの黒ずみ(色素沈着)除去

▼レーザーによる歯肉の切開・切除
レーザーによる歯肉の切開・切除

矯正治療を受けたら、費用はどのくらいかかりますか?

治療費用一覧」をご覧ください。

一度矯正治療をしたら、もとにはもどりませんか?

成長期に治療をした患者さんは、比較的戻りが少ないのですが、顎のずれが大きい人や、成人で治療した患者さんは戻りやすいことがおおいようです。
また、咬む力が弱かったり、舌に悪い癖が残っていたりすると、不正咬合が再発しやすく、保定期間になっても注意が必要です。

親知らずがはえてくる時期に前歯が押されて、不正咬合が再発することもあります。
しかし、どんなに正常なかみ合わせの人も、年齢と共にでこぼこが発生してくるといわれています。
そこで、状況にあわせてリテーナーという保定装置を使用することが大切になります。

治療期間はどのくらいかかりますか?

治療期間は歯並びの症状、年齢、指示された装置の使用状況などにより違うので、はっきりと「何年かかります」とはいえません。

通常マルチブラケット装置を使用する治療は2~3年位かかり、その後、戻り防止のための保定期間は動かした期間以上かかると考えられています。
成長とかかわる「第一期治療」をおこない、その後「第二期治療」をおこなった場合はさらに年数がかかります。

矯正治療で歯を抜くと聞きましたが、どうしても抜きたくありません。

あごが小さい、歯が大きいなどの理由から歯並びがでこぼこになったり、歯が前突したりします。
成長期であれば、顎や歯列の幅を広げたり、後ろに移動して並べるスペースをつくることもあります。

成長終了後も可能であれば同様のことを行いますが、限界があります。
一本一本の歯はとても大切なものですが、歯を抜かないことにこだわり、無理な並べ方をすることによってさらに前突したり、不安定なかみ合わせになることがあります。

しかし、まず「健康な歯は可能な限り抜かない」というのが考え方のスタートです。

歯はなぜ動くのですか?

歯は骨との間に歯根膜という靭帯を介してくっついており、この歯根膜が外力(咬む力)に対して、クッションのような役割を果たしています。

歯へ矯正力を加えると歯根膜が骨に働きかけます。
骨は日々、古い細胞は吸収され新しい細胞へ作りかえられているので、歯に矯正力が加わると歯根によって圧迫された側の骨が吸収され、その場所に歯は移動します。

移動することによってできた空隙には新しい骨が作られ、結果として歯が移動していくのが矯正治療の仕組みです。

成人ですが、矯正治療で歯並びをきれいにできますか?

矯正治療は健康な自分の歯をもっている人なら、いつでも受けることができます。
歯周病や根の病気がある場合はその治療が先になります。

矯正治療中は歯が痛くなると聞き、不安です。

矯正歯科治療に用いられる装置は、取り外しのできる比較的痛みを引き起こしにくい装置と、マルチブラケット装置のように比較的痛みを伴いやすい装置があり、また痛みの感じ方は個人差があるので、一概に痛みがあるとは限りません。

また、痛みを伴うとしてもその痛みは、装置をつけたり調整したりした日から3~4日で収まるのが普通です。
あまり痛みを感じるようであれば鎮痛剤が効くので、主治医に相談して下さい。
また、咬むと痛みを感じることがありますので、軟らかい食べ物を食べる必要があるかもしれません。

矯正治療のメリットは?

見た目にうつくしくなりたいという希望が多くありますが、他にもきれいな歯並びで正しく機能していれば、きちんとものが噛めるようになり、消化運動の促進につながります。

また口の周囲の神経に刺激を正しく伝え、しっかりとした顎の骨を作ります。

歯並びが気になるけど、相談したら費用はどのくらいなの。

A ご相談は無料です。ご自身の現在の状態を正確に把握し、いつ矯正治療を開始するのがあなたに最適なのかを知るためにも、ご相談を受けられることをお勧めします。ご相談を受けられたからといって、矯正治療を強要することは決してありませんので、お気軽にお越しください。

2009年9月24日

知覚過敏の治療法

■知覚過敏の治療法
知覚過敏の治療法

1~4の治療では、歯の根の露出している象牙質部分に被膜をつくり刺激を遮断します。
1~3の被膜は薄く、効果は長くはもちません。
しかし、しみる痛みをこの被膜で軽度に抑えている間に、身体本来の防御反応(刺激を受けると歯の神経の表面にカルシウムの沈着が進み、神経を保護します)がおこってきますので、被膜処置を繰り返しおこなっている間に徐々に知覚過敏の症状が改善されていきます。

3のレーザー照射は、レーザーによって薄く象牙細管のたんぱく質を焼き、被膜効果を得ます。
ステーキを焼くときに、表面を強火で焼いて肉の中に肉汁を閉じ込めるイメージに近いかもしれません。

4になると、表面を被膜でコーティングするというよりも、むき出しになってしまった象牙質部分を歯科用プラスチックで補修し、服を着せるような感じです。
1~3の薄い被膜とは異なり、強い衝撃がかからないかぎり剥がれ落ちることはあまりありません。

5は最終手段です。歯の神経を取り去り、痛みを感じること自体をなくします。
ただし、歯は神経があるのとないのとでは、その歯の寿命に格段の差がでてしまいますので、あまりお勧めはできません。

■治療方法の選択
まずはじめに、知覚過敏症状についてお話を伺い、症状が出ている部位の状態を確認します。
さほど歯ぐきが下がっておらず、歯の根元が削れていないのであれば、症状に応じて1~3の処置をとり、経過を観察します。
明らかに歯ぐきが後退して下がり、歯の根元も大きく削れているのであれば、4の処置をおこないます。

5の処置は最終手段です。歯根が露出しているような極端に典型的な歯周病でさえ、歯の神経の除去にはためらいがあります。
しかし、1~4の処置をおこなってもまったく効果が見られなかったり、ご本人の強いご希望がある場合などは、やむを得ず5の処置をおこなうケースもあります。

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【アブフラクションによる知覚過敏】
特定の歯に過剰な力が日常的に加わっていることが原因で、歯と歯ぐきの境い目が徐々に削れて崩壊してしまうことを「アブフラクション」といいます
これは、悪いかみ合わせ、歯ぎしり、くいしばりなどが原因で起こります。

この現象が起こっている場合も、知覚過敏と同様の症状が出てしまいます。
この場合には、単純に知覚過敏の処置だけをおこなうだけではなく、根本的な原因であるかみ合わせ、歯ぎしり、食いしばりなどについても対処しなければなりません

歯ぎしり、食いしばりなどの癖はご本人に自覚症状がないことも多いのですが、お口の中を拝見すればおおよその見当はつくものです。

1~4の知覚過敏の処置と平行して、ご自分の歯型に合わせて製作したマウスピースなどを装着し、過剰な力を分散させる方法をとることも必要になってきます。

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【歯肉炎、過敏反応が原因の知覚過敏】
お口の汚れ、服用薬剤、ホルモンバランスの変化などによる歯肉炎に起因する知覚過敏もあります。
歯ぐきに炎症が起きていると、刺激に対して強い反応をしめすことが多々あります。

例えば、腕に打撲を負って腫れあがっているとします。
同じ力で腫れている部分と、打撲のない部分とを押し比べてみれば、もちろん腫れあがっている部分は痛いですし、なんともない部分は痛みを感じません。
歯肉炎が起きていると、刺激で痛みを感じてしまうのも同じことです。

この場合も、状態によって、1~4の知覚過敏の処置と歯肉炎の原因(汚れのクリーニング、代替薬剤への変更など)の除去を組み合わせておこなう必要があります。


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【心因性知覚過敏・過敏反応】
一番難しいのは、知覚過敏症状がストレスなどの精神的なものが原因で起こっているケースです。
この場合には、5の神経をとりのぞく処置をおこなっても症状が改善しません。
残念ながら、歯科治療の領域に限界を認めざるをえない時もあるのです。

2009年9月23日

レーザーで治療できるのは虫歯だけではありません

一般的にレーザーは虫歯の初期治療に使う、というくらいの認知度なのではないでしょうか。
実は色々な症状に対応できる優れものなのです。

■むし歯の無痛治療
基本的に無痛治療がおこなえるのは、小さなむし歯です。
歯が大きく侵されているようなむし歯には無痛治療はできません。

レーザーによるむし歯の治療では、むし歯の部分だけを取り除いて、歯をできるだけ残すことができます。
麻酔なしでほとんど痛みを感じることはなく、音や振動もわずかです。
特に、お子さまのむし歯や歯ぐきに近接したむし歯に効果的です。
ただし、従来のドリルでむし歯を削り取るのと比較すると、より多くの時間を要します。

■歯ぐきの黒ずみ(色素沈着)除去
歯ぐきの黒ずみは、メラニン色素が粘膜へ沈着したため、あるいは治療した歯に使用した銀合金の金属が歯ぐきに入り込み沈着した(メタルタトゥー)ためによって起こります。
いくら歯が白く美しくても、歯ぐきが黒ずんでいては美しさが半減してしまいます。
この歯ぐきの黒ずみはレーザーで健康的なピンク色にすることができます。

歯ぐきの黒ずんだ部分にレーザーを照射して色素の沈着した表層の細胞のみを蒸散させます。
一時的に黒ずみの部分は白くなり、2~3日して皮がはがれ落ちます。
色素のない細胞が新しく再生され、およそ1~2週間できれいな歯ぐきになります。
効果には個人差があり、将来的に再発する可能性はあります。

■小帯切除
小帯とはお口の中にある"ひだ"のことです。大きく分類すると舌小帯(舌の裏面から下あごの内側に続くひだ)、上唇小帯(上唇の内側のから前歯の中心上部に続くひだ)、頬小帯(歯ぐきの側面から頬の内側にあるひだ)の三種あります。
このひだに異常があり、大きく口が開けにくくて歯みがきがしにくかったり、唇の動きが妨げられて発音に影響があったりする場合は、レーザーでひだの筋を切除します。

■口内炎、口角炎の治療
誰しも経験があることと思いますが、頬の内側・歯ぐき・舌などの口内炎や唇のはじの口角炎は、しみたり、痛んだりととても不快です。
この口内炎や口角炎にレーザーを照射すると、軽度の口内炎であれば通常1~2回の治療で痛みを取り除くことができます。
また、重度の場合も痛みが軽減し、治りがずっと早くなります。

歯科医院に通いたくても通えない方へ

・歯科医院に通院したいけれど、寝たきりなどの身体の障害等で通院が困難な方。
・怪我などによりしばらくの間動くことができない。でも歯の治療がしたいという方。
・老人ホームに入っていて歯科治療になかなか行けないという方。

「意義深い人生を全うしたい」とは、誰しもが願うことではないでしょうか。
当院では、高齢者の方やお体が不自由な方、寝たきりや歩行困難な方々とそのご家族の皆さんを
歯科医療という側面からサポートしていきたい
と考え、訪問歯科診療を行っています。

要介護の高齢者や脳梗塞でお体が不自由な方など、歯科医院に通院したくてもできない方はたくさんいらっしゃいます。
歯科医院への通院が困難な方のご要望にお応えするため、
歯科医師や歯科衛生士などがご自宅や施設に伺い、歯科治療や口腔ケアを行うのが訪問歯科です。

訪問新療用ポータブルユニット歯科医院の診療室で使用している機器を小型化したポータブルユニットを持参しますので、歯科医院で行うほとんど全ての治療がご自宅や施設で受けられます

訪問歯科診療では、むし歯治療、抜歯、義歯の作成・修理・調整、歯周病治療、口腔ケア管理などの歯に関する診療だけでなく、口腔内の乾燥(ドライマウス)や嚥下障害訓練などの口腔機能向上のためのリハビリも可能です。


※基本費用はすべて保険適用です。(詳しくは訪問診療の費用についてをご覧ください。)
※往診の際の交通費・出張費などは一切頂いておりません。
※ご希望の場合は、自費診療もご相談に応じています。
施設への訪問もお受けしております。ご担当者様のお問い合わせをお待ちしております。

高齢者の口腔ケアが必要な理由

高齢者の方やお体が不自由な方、寝たきりや歩行困難な方々は、日々の歯磨きがなかなかご自分の思うようにならず、急激に歯周病、むし歯が悪化しやすい傾向にあります。

また、すでに入れ歯を入れている方であっても、入れ歯のお手入れがままならず、噛む機能が低下し、消化器官の能力の低下や思考能力などに影響がでてくる恐れもあります。
また、近年、口の中の細菌が肺に入って起こる、「誤嚥性肺炎」で多くの高齢者が亡くなっていることがわかってきました。

お口を清潔にし、むし歯や歯周病の治療、入れ歯のお手入れをすることは、食べる力(噛む力)、話す力を保ちます。
食べる力が備わればきちんと食事ができ、体力が低下するのを防ぐことができます
話す力は人とのコミュニケーションには欠かせませんし、人とのコミュニケーションは生きる意欲をかき立てます

このように口腔ケアは単なるお口のお掃除にとどまらず、訪問歯科診療を必要としている方の、生活の質を維持し高める、大変重要な役割を果たしているのです

人は必ず毎日食物を口にしますので、口腔ケアも一度行えばそれきりでいいというわけにはいきません。継続して定期的に行うことが大切です。
そのためには、まず、ご本人をはじめ介護者・ご家族のお話をよく伺うことがとても重要だと考えています。

現在の状況、介護者・家族のご理解、介護者・ご家族の補助ができる範囲などをお聞きした上で、どのような治療、サポートができるのかをご提案させていただき、ご本人・介護者・ご家族のご納得のいく選択をしていただけるよう心がけております。

訪問診療の流れ

【訪問歯科診療日】
毎週木曜日(木曜日以外についてはご相談)

【訪問歯科診療サービスエリア】
当院から半径およそ5km以内であれば、訪問診療(往診)に伺っております。
原則として木曜日ですが、時間帯・曜日につきましては、あらかじめご相談いただければなるべくご希望に沿うようにしております。
訪問診療範囲マップ

訪問歯科診療のながれ
【1:ご予約】
お電話でご予約ください。
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【2:歯科医師が訪問し、ヒアリングと検診】
ご本人やご家族のお話を詳しく伺ったうえで、お口の状態や全身状態のチェックをします
次へ
【3:ご説明】
検診の結果をご説明し、治療・ケア方法のご提案とご説明をします。
次へ
【4:治療】
ご納得、ご選択いただいた最善の方法で、歯科医師や歯科衛生士が治療・ケアにあたります。
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【5:口腔ケア】
定期的にお口のお手入れや指導に伺い、歯性病巣感染や誤嚥性肺炎の予防をおこないます。

※初回に関しては、ご本人やご家族のご要望、現状などのヒアリング、ご本人のお口の状態や全身状態の検診が主になることがあります。
※痛みがある場合でも、(事前に状態をお聞きしてから伺いますが)服用中のお薬やお体の状態によっては、かかりつけのお医者さんと連絡をとってからでないと治療に入れない場合など、即座に対応できないこともあります。

レーザーで通常治療をスムーズに

レーザーは様々な治療に応用できます。
根管治療の殺菌消毒、むし歯の除去、顎関節の疼痛緩和、新陳代謝の促進、抜歯後の止血、歯肉切開、歯周病の治療、口内炎の治療、など広範囲の治療の補助ができます。

当院では通常の保険内の治療で用いる場合はレーザー治療代というものは別にありません。
あくまでも治療の補助として使用しています。
レーザーにより歯石の除去もできますが、通常の方法で除去していく方が効率が良く刺激が少ないと思っています。

レーザー料金は、頂いておりません

当院では、レーザー治療別料金はいただきません

一般に、レーザー治療のデメリットは費用の問題です。
レーザー治療費は各歯科医院で異なりますが、高性能(高価)なレーザー装置を使用するため、その多くは自費診療(保険外診療)となっています。

しかし、レーザーはさまざまな治療場面、例えば、歯の根の治療(根管治療)の殺菌消毒、むし歯の除去、顎関節の疼痛緩和、新陳代謝の促進、抜歯後の止血、歯周病の治療、口内炎の治療、インプラント二次手術時などの歯肉切開等で広範囲の治療補助が可能な、優れた効果のある医療機器です。

当院では、このレーザーの恩恵をみなさんの治療に役立てたいと考え、通常の保険適用内の治療で用いる場合、レーザー治療費を別にいただくことはしておりません。

2009年9月 8日

保険診療?それとも保険外(自費)診療?

当院では、基本的に保険でできるものは保険適用で治療をおこないます
保険外(自費)診療を無理におすすめすることはいたしません。

しかし残念ながら、現行の健康保険の歯科医療は、誰もが必要最低限の医療を得られることを前提としたもので、
予防や最新の治療は含まれない、見た目への配慮が足りないなどの欠点もあります。
最新・最良の医療を望まれる場合には、保険適用外の治療を選択する必要もあるのが現状です。

ご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。
院内には、実物の模型も用意しておりますので手にとって確かめることもできます。

歯は、毎日の生活をともにし、健康の要・食生活を支えていくものです。
様々な選択肢の中から、あなたに最適な治療をご提供できるよう、
ご納得のいくまでお話をしたうえで治療をすすめてまいります。

2009年9月 6日

院長経歴

院長あいさつ【院長】 大石 諭(歯学博士)

【略歴】
奥羽大学 歯学部大学院 卒業(小児歯科学講座)
4ヶ所の大学病院及び歯科医院で長年勤務医経験を積んだのち、大石歯科クリニックを開業

日本歯科人間ドック学会認定医
ドライマウス研究会認定医
埼玉県障害者歯科相談医
日本レーザー歯学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本小児歯科学会会員
日本歯科審美学会会員
日本歯科人間ドック学会会員
浦和歯科医師会会員

2009年9月 5日

あなたもドライマウス(口腔乾燥症)かも!?

ドライマウスとは、唾液の分泌量の減少や、唾液の質が変化することが原因で口が渇く症状を表す言葉で、口の中や喉の渇きが主な症状として有名です。

「ドライアイ」(眼に現れる乾燥症)はご存知の方も多いでしょうが、日本のドライマウス潜在患者数は推定800万人といわれています。
ドライアイとともに患者人口が増加している背景には、現代人に多いストレス・不健康な食生活・薬物の副作用などが原因であることがわかってきています。
また、ドライマウスの患者さんは、ドライアイを併発することすることが多いといわれています。

一般的に、加齢とともにお口の中は渇きがちになります。
また、年齢に関係なくストレスにより緊張状態が長く続き、自律神経のバランスが崩れることによりお口の渇きが現れることもあります。

あなたは「口が渇いて食事が飲み込みにくい」「会話しづらい」「痛くて入れ歯が入れられない」「食べものの味が分かりにくい」・・・などといった症状に悩まされていませんか?
そのような違和感がある方は、ドライマウスの可能性が高いと思われます。

ドライマウスでお悩みの方へ

唾液の分泌量の低下は、さまざまな問題を引き起こす要因となります。
唾液には「自浄作用」といってお口の中を清潔に保つ、細菌の増殖を防ぐ、粘膜を保護するなどの働きがありますので、唾液分泌量が減少してしまうと唾液による自浄作用が低下し、お口の中が不衛生になりやくなってしまいます。
まずは、歯みがきやうがいなどでお口の中の清潔を保つように心がけましょう。

【ドライマウスの原因】
・加齢
 ⇒唾液分泌をつかさどる筋肉の筋力低下や萎縮。
・糖尿病、高血圧、腎疾患などの全身疾患
 ⇒浮腫、脱水症、糖尿病、骨髄移植など。
・ガンの放射線療法
 ⇒放射線療法による唾液線の委縮。
・脳血管障害
・リュウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリデマトーデスなどの自己免疫疾患
・更年期障害
 ⇒閉経後のホルモンバランスの変化
・唾液腺の病気(腫瘍、炎症、老化など)
・中枢・末梢神経障害
・薬の副作用
 ⇒降圧剤、抗アレルギー剤、向精神薬、抗がん剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤など。
・喫煙
・口呼吸
 ⇒鼻炎などの鼻疾患や癖などによる口呼吸。
・免疫力の低下
・ストレス
 ⇒ストレスで交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制される。
・食生活
 ⇒あまり噛まずに食べられるファーストフードやスナックなどの摂取が多く習慣になっている。

ドライマウスの治療方法

治療は対処療法、口腔清掃・生活指導などが中心になります。
ただし、全身疾患やその治療・服薬などに起因する場合には歯科でできる範囲は限られていますので、
状況に応じて内科、眼科、耳鼻咽喉科、婦人科、精神科等と連携して進める必要があります。
症状によっては大学病院への紹介もしています。

・毎日のお口のお手入れ方法の指導、定期診断・クリーニングにより口腔状態を改善
ドライマウスの治療方法・口腔内粘膜保護のため、保湿力の高い洗口液・口腔内保湿ジェル・口腔内保湿リキッドなどの使用(参考:右の写真)


・抗菌剤の処方
・加齢による筋力低下が原因であれば、筋力低下を防ぐマッサージなどで唾液腺を刺激し、唾液の分泌量を増加
・禁煙、節酒
・水を携帯し、こまめに飲む
・クラッカーなどの乾燥食物、炭酸・カフェインの含まれる飲料の摂取を避ける
・キシリトールガム、梅ぼしなどを噛んで唾液を出す
・室内が乾燥している季節には加湿器を使用する

ドライマウスでなくとも、精神的な緊張・ストレスは唾液を出なくさせてしまいます
常に気持ちをリラックスさせる工夫も大切です。

皆様の質問に院長がお答えします

歯が痛くなければ歯医者に行く必要なんかないんじゃないの?
歯が無くなったら入れ歯しかないの?
歯が悪いのは体質や遺伝だから仕方ない?
家族もむし歯が多いので、こどもにむし歯が多いのは遺伝ですよね?
電動歯ブラシは、手でみがくより効果があるの?
歯の神経の治療って何ですか?
歯の根の治療はどうして時間・回数がかかるのですか?

2009年9月 2日

スタッフ紹介

スタッフ紹介■スタッフ紹介
明るく元気な、当院自慢のスタッフです。
予防歯科のプロから、お子さまの相手が大得意なスタッフまで、みんな一丸となって患者さまが楽しく通っていただける医院を作ります。


スタッフ紹介歯の豆知識ボードなどもスタッフが楽しんで描いています!


スタッフが作成している院内新聞「歯ーとハートだより」
スタッフ紹介

2009年9月 1日

再石灰化療法

【1】専用のペーストを用いてプロフェショナルクリーニングをおこないます。
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【2】微量に残っている歯の表面のバイオフィルムを薬剤で徹底除去します。
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【3】歯の表面全体にアパタイトコーティングをします。(表面の微細な凹凸を平滑にします。)
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【4】エナメル質に浸透する低濃度フッ素を歯の表面にすり込み、むし歯への抵抗性を高めます。
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【5】エナメル質の再石灰化を促すために、カルシウムやリンなどのミネラルを供給する
 CPP-ACP(リカルデント)配合のペーストを歯の表面に塗布します。
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【6】オプション
 歯科医師の指導のもと、ご自宅での再石灰化療法をおこないます。
 A:歯みがきでお口の中をきれいにします。
 B:フッ素を塗布します。
 C:歯科医院でご自分の歯型を採って専用のマウスピースを作製します。
  そのマウスピース内にCPP-ACP配合ペーストを塗り、歯全体に被せて再石灰化を促します。

口臭でお悩みの方へ

口臭はご自分で気がつかれるよりも、ご家族に指摘されたり、口臭簡易検査器で意識されたりする場合が多いようです。
口臭が気になられたら、まずは当院にお気軽にご相談ください。

口臭の原因には、さまざまなものがあります。
・飲食(ネギ、ニンニク、アルコール類の摂取)
・膿栓
・喫煙
・加齢
・睡眠時の唾液分泌量低下
・口内の乾燥(ドライマウス)
・舌苔の堆積
・虫歯や歯周病など口内における特定の細菌の繁殖
・歯石の大量付着
・慢性鼻炎、蓄膿症、慢性気管支炎、胃潰瘍、肝炎、糖尿病、消化器の病気
・口臭がしていると思い込んでいる自臭症
などがあげられます。

口臭の原因がお口にあると限定すれば、口臭の主な原因は細菌の増殖です。
お口の中は常に高温多湿の状態にあるので、細菌にとっては絶好の環境です。

細菌はお口の中のみがき残しや食べ物カスを腐敗・発酵させて臭いを発します。
また、歯肉炎や歯周病によって溜った膿(ウミ)も独特のにおいを発します。

口臭を防ぐためにも、正しい歯のケアと定期的なクリーニングをお勧めいたします。


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