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2009年10月 1日

あなたの未来の お口の健康

大石歯科クリニックでは
天然歯に勝る人工歯はない
という考えに基づいて、全ての治療にあたっています。

つまり、どんなに優れた歯科医療をもってしても
ご自身の天然歯にはかなわないということです。

むし歯治療を例にとってご説明しましょう。
むし歯が悪化し、歯の神経処置ののち、かぶせ物(人工歯)をして治療を終えたとします。
一見、治療後にはこの歯は元通りの機能を回復したようです。

しかし、たとえるならば、歯は木と同じです。
実際は、歯の内部の神経処置をした歯は立ち枯れ木も同然。
枯れ木は生木と比べてもろく弾力がなく、早期に寿命が尽きてしまいます。
また、さらにむし歯が悪化して歯を抜いてしまえば土壌(歯ぐき)も痩せてきてしまいます。

歯科医師の私が言うのも何ですが、歯は「治療」を受けないのが一番です。

むし歯があるから大きく削って被せものをしてしまえばいい、
痛みがあるというのだから神経を取り除いてしまおう、
いやいっそのこと手間だから歯を抜いてしまえ...
という目先の治療は簡単ですし、治療費も高く請求できます。
(もちろん症状によっては、そのような治療が最良の場合もありますが...。)
しかし、あなたの未来のお口の健康を考えたとき、果たしてそれで良いのでしょうか?

そこで当院では、
何年も先のあなたのお口の健康を考え、長期的な視野に立った誠実な治療を心がける一方で、
むし歯と歯周病の「予防」に力を入れています。
歯を失う一番の原因は、お子さんの場合はむし歯、成人の場合は歯周病です。
予防先進国ノルウェーなどでは、歯科医院は虫歯や歯周病を予防するために通うところです。
残念ながら、日本ではまだまだ「予防」という考えが浸透しておらず、
歯医者は治療のために嫌々仕方なく通うところ...そう認識されている方が多いのは非常に残念です。

「予防」は定期的に継続しておこなうことで、はじめて効果が表れます。
そのためにも、一生を通じて長いお付き合いができるよう信頼関係を大事にしています。

歯周病の自覚症状

歯周病の自覚症状としては
 ・歯ぐきが腫れる
 ・歯ぐきから出血する
 ・口臭がひどい

というようなことがあげられます。

このような自覚症状を感じるようになった時には、かなり症状が進んでいる状態です。

こうなってしまうと治癒するには難しく、状態をやや改善させること、現状を維持すること、進行を遅らせることが治療の主眼となってしまいます。
また、歯周病の最終段階では歯の周囲を取り囲んでいる骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯がぐらつき、歯が抜け落ちてしまいます。

若い時に歯を失うのはむし歯が原因であることが多いのですが、中年以降に歯を失う最大の原因は歯周病です。年をとったから歯が抜けるのではなく、その多くは歯周病のために歯が抜け落ちているのです。

「歯がグラグラしてるから直してください」とご来院されても、残念ながらその時点ではもう手遅れです。

歯周病に最も有効な方法は「予防」しかありません。
歯周病にかからないうち、自覚症状のないうちに早期に予防(定期健診・定期クリーニング)を始め、定期的に継続していくことが一番重要です。


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