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2009年10月 5日
ホワイトコートはどのくらいもちますか?
生活習慣などによって個人差はありますが、およそ1~3ヶ月ほども美白効果が持続します。
歯ぎしりや噛みしめの癖がある場合は、はがれやすくなってしまいますので、就寝時にマウスピース(ナイトガード)を装着して保護されたほうがよい場合もあります。
ホワイトコートは体に悪くないですか?
ホワイトコートは、むし歯の治療に使う材料と同じ材質を用いています。
間違えて飲み込んでしまったとしても、体に吸収されずに排泄されます。
ホワイトコートは歯を傷つけませんか?
歯の表面も傷つけることはありません。また、繰り返し使用しても歯質を傷めません。
タバコのヤニをきれいに落としたいのですが・・・
エアフローという器械で、超微細パウダー状のクリーニング剤を、空気と水で歯の表面に吹き付けて着色をとることができます。
タバコのヤニや、お茶・コーヒ・紅茶などによるしつこい渋汚れなどに効果があります。
エアフローは歯の表面を傷つけることなく、短時間で歯がツルツルになり、歯本来の白さを取り戻すことができます。
当院では、このようなクリーニング(PMTCやエアフローなど)は全て保険適用でおこなっております。
ホワイトニングで、治療してあるかぶせ物も白くなりますか?
ホワイトニング薬剤は天然歯だけに有効作用します。
既にあるかぶせ物などの人工物にはホワイトニング効果は望めません。
ホワイトニングをした後に、白いかぶせ物への変更をおすすめします。
ホームホワイトニングをしたいのですが、注意点はありますか?
ホームホワイトニングの場合、定められたホワイトニング時間を守ることが大事です。
またホワイトニングを行っている期間は、歯の表面が活性化していて歯の表面に色素が入り込みやすくなっています。
コーヒー、カレーなど色の濃い食べものは摂らないように気をつけてください。
ホワイトニングの効果はどれ位続きますか?
ホワイトニングの効果がどのくらい保たれるかということも、体質、歯質、食生活などで個人差があります。
おおよその目安として3か月ほど経つと、少しずつ元の歯の色調に近づいてきます。
ホワイトニングではどのくらい白くなりますか?
全く同じホワイトニングをおこなっても、10人やれば10通りの効果がでます。
つまり、ホワイトニングの効果には個人差がありますので、施術前に、術後は正確にこの白さになりますとお約束はできません。
もちろん元の色調よりは白くなりますが、ご希望の白さまで白くならない場合もあります。
逆に、非常に効果のでる方もいらっしゃいますが、その場合には経緯を観察しながら、ご希望の白さに到達した時点で施術を終え調節します。
保険を使ってきれいに治したいのですが・・・
保険の治療で認められている白い歯の治療は、ちいさなむし歯を治療する歯科医療用プラスチックのつめものと、保険で認められた金属の表面に歯科医療用プラスチックを張りつけたかぶせ物の2種類しかありません。
つめものは前歯・奥歯両方に使えますが、かぶせ物は前歯にしか使えないことになっています。
いずれも、治療直後は(ご自身の歯と色調を合わせた白さではありませんのでやや不自然ではありますが)白くてきれいですが、2~3年で色が黄ばんできてしまいます。
前歯は特に目立ちますので、なかには、黄ばんできたので再度新しく保険のかぶせ物に作り変えて欲しいとおっしゃる方もいます。
しかし、2~3年に一度作り直す治療を受けるのと、最初からご自分の歯の色調にきちんと合わせた色で、しかも劣化しない保険外のかぶせ物を最初から使い続けるのではどちらがよいでしょうか。
保険の範囲内で白く治すには、保険制度上の限界があることをご理解ください。
たくさん治療方法があって、自分には何がいいのか分かりません。
ご心配はいりません。
あなたのお口の状態を検査・診断したうえで、あなたに最も適している治療方法を複数ご提案いたします。
当院では、きれいにすることはもちろんのこと、できるかぎり歯を削らないように、なるべく費用がかからないように、そして長期的にあなたの生活と健康を考えてご提案をおこなっています。
レーザーでどうしてむし歯の部分だけ削れるのですか?
当院で設置しているEr-YAGレーザーは、水に吸収されやすい(生体組織の水分への吸収性(蒸散能力)が非常に高い)特徴を持っています。
むし歯の部分には水分が多いためにレーザーを集中的に受け、逆に健康な歯の部分はレーザーの影響を受けにくいのです。
レーザー治療は本当に痛くないのですか?
処置の内容によっては痛みを感じることがあるため、「レーザー治療は絶対に完全無痛です」とは言えません。
「一般治療に比べるとかなり無痛治療に近い」というのが正確なところです。
そのような場合には、表面に塗る麻酔や注射麻酔で痛みを抑えるようにしています。
レーザーは一点に高エネルギーを集中させるため、その部分だけ瞬間的に高温になります。
この熱がたまると痛みとして感じてしまうので、水や風で冷やしながらレーザー照射を行うように作られています。
また、レーザーの出力を細かく調整できますので、痛みとして感じないようにすることができます。
そして、治療後の痛みが少なく治りが早いこともレーザー治療の大きな利点です。
知覚過敏のメカニズム
一番多い原因は、間違った歯みがき方法(ゴシゴシと力を入れて大きく横にみがいているなど)です。
歯の表面は人体の中でもっとも硬い「エナメル質」で覆われています。
ところが、このエナメル質で覆われているのは、おおよそ歯ぐきから上の部分に限られています。
歯周病や間違った歯みがきなどにより歯肉退縮(歯ぐきが下がること)がおこり、歯の根の部分がむき出しになってしまい、そこを毎日ゴシゴシと横みがきしていたとしたらどうでしょう?
歯の根の部分は、「セメント質」や「象牙質」といわれる柔らかい組織で構成されています。
間違った歯みがきで過剰な力がかかり、それによって歯肉退縮がさらに悪化し、さらに歯の根の柔らかい組織は削れてしまいます。
では、歯の根の部分が削れてしまうと何故しみるのでしょうか。
歯は根の先端に向かうほど細くなり、それにともなって歯の表面から歯の内部の神経までの距離も短くなります。
歯の頭の部分に比べると、むき出しになった根の部分は歯の神経までの距離が短く、そこが少し削れてしまっただけでも、歯の頭の部分でいえば大きく虫歯になったときと同じような状況に値します。
削れてしみるようになってしまった歯の根の部分は、ちょうどストローを束ねたような構造の象牙質(象牙細管)がむき出しになってしまっています。(この組織は無数のストローを束にしたような構造をしていて、ストローの内部はタンパク質と水分から構成されているゼリーのようなもので満たされています。)
削られて露出した象牙細管に、冷たい水などの刺激が歯の内部の神経に到達し、痛みを感じてしまいます。
これが知覚過敏の正体です。
また、知覚過敏は間違った歯みがき方法が原因で起こることが多いのですが、そればかりが原因とはいえません。
・噛み合わせが悪い(アブフラクション)
・精神的要因(ストレス)
・歯肉の炎症
・歯周病の進行
などさまざまな要因が絡んで場合もあると考えられます。
ホワイトコートの症例
むし歯治療の流れ
むし歯の大きさ、場所、深さ、歯の神経に達しているかいないか、歯の神経が生きているか死んでしまっているか...など、むし歯の状態によって治療方法は異なってきます。
以下は、基本的なむし歯治療の流れです。
▼むし歯のレベル:C1
【むし歯の深さ・状態】
歯の表層(エナメル質)だけの小さなむし歯。
奥歯の噛む面、歯ぐきと歯の境い目、前歯などによくみられる。
【治療方法】
むし歯の部分を削り、コンポジットレジンという白い歯科医療用プラスチックを詰めて補修します。
【治療選択】
・コンポジットレジン
▼むし歯のレベル:C2
【むし歯の深さ・状態】
歯の第2層(象牙質)まで達したむし歯
【治療方法】
むし歯の部分を削り、神経に近い場合は神経を保護する薬をひいて、コンポジットレジン、またはインレー(部分的なかぶせ物)で補います。
むし歯がかなり深く(神経に近接)、治療後に痛みが何日も継続してしまうのであれば、神経を取り除く処置に移行することもあります。
【治療選択】
・コンポジットレジン
・インレー
▼むし歯のレベル:C3
【むし歯の深さ・状態】
歯の神経(歯髄)まで達したむし歯
【治療方法】
むし歯と神経を取り除き、根の管の中を4~5回滅菌洗浄し(根の中の菌の状態、症状などによって回数は異なります)、空洞化した根の管の中を最終的な薬で隙間なく埋めます。
(「根管治療」「歯内療法」といいます。)
治療の終わった根の上に支台を立て、クラウンをかぶせます。
【治療選択】
支台とクラウン
▼むし歯のレベル:C4
【むし歯の深さ・状態】
放置してしまい、歯の根の部分しか残っていないむし歯
【治療方法】
残念ながら、抜歯になることがほとんどです。
抜歯をせずに残せる場合は、C3の治療とほぼ同様です。
ただし、この状態になると根の先端に膿がたまっているので、何度も洗浄をおこう必要があり、回数・治療期間がかかります。
また、膿が根の周りの骨を溶かしてしまっている場合が多く、軽く叩いただけで響きます。
響く感じが落ち着くまで、支台を立てかぶせ物をつくることができません。
【治療選択】
歯が残せた場合:支台とクラウン
抜歯した場合:部分入れ歯/ブリッジ/インプラント
▼むし歯のレベル:根尖性歯周炎(以前神経処置をした歯の細菌感染。根の先端に膿がたまってしまう。)
【むし歯の深さ・状態】
1:以前に神経の処置をした歯の、根の先端に膿が溜まっている状態(症状が弱く痛みなし)。
歯ぐきにニキビのようなものが現れます。
2:以前に神経の処置をした歯の、根の先端に膿が溜まっている状態(症状が強く痛みあり)
歯ぐきが大きく腫れ、夜も寝られないほどの激しい痛みがともないます。
【治療方法】
1:体調不良時にニキビのようなものが歯ぐきに現れ、体調が戻ると消えてしまいます。
これは歯の根の先端で細菌の活動が活発になって膿ができ、膿が周りの骨を溶かして外に出ようとしているのです。
この段階ではまだ軽症なので、体調が良い時は体の抵抗力が細菌の活動を抑え込んでいます。
何度も繰り返してしまうと、症状がひどくなってくることがあります。ニキビのようなでき物に気づかれたらすぐにご相談ください。
2:以前のかぶせ物・支台・根の管に詰めてある薬を取り除き、根の先端部にたまった膿を抜きとります。
C3の処置とほぼ同様ですが、激しい炎症を抑え、増殖した細菌を滅菌するために、何度も洗浄・薬の交換をおこないます。回数も治療期間もかかり、ときには1週間に1度の来院で3か月近くかかることがあります。
また、治療後も45%程の確率で再発の可能性があるといわれ、再発を繰り返すようであれば、抜歯しなければならないこともあります。
【治療選択】
支台とクラウン
歯周病の原因は、お口の汚れでした
歯周病の原因はお口の汚れです。
歯垢(プラーク)や歯石には歯周病菌という細菌が存在していて、その歯周病菌に
歯周組織が感染して起こります。
歯周病の目安は、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできる溝)が4mm以上あるかどうかです。
※歯周ポケットはご自分で測定することができませんので、歯科医院で歯科衛生士が専用の器具で測定します。
50代の約半数はこの歯周ポケットが4mm以上あり、更に成人の8割は歯周病にかかっているといわれています。