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2009年9月 5日

あなたもドライマウス(口腔乾燥症)かも!?

ドライマウスとは、唾液の分泌量の減少や、唾液の質が変化することが原因で口が渇く症状を表す言葉で、口の中や喉の渇きが主な症状として有名です。

「ドライアイ」(眼に現れる乾燥症)はご存知の方も多いでしょうが、日本のドライマウス潜在患者数は推定800万人といわれています。
ドライアイとともに患者人口が増加している背景には、現代人に多いストレス・不健康な食生活・薬物の副作用などが原因であることがわかってきています。
また、ドライマウスの患者さんは、ドライアイを併発することすることが多いといわれています。

一般的に、加齢とともにお口の中は渇きがちになります。
また、年齢に関係なくストレスにより緊張状態が長く続き、自律神経のバランスが崩れることによりお口の渇きが現れることもあります。

あなたは「口が渇いて食事が飲み込みにくい」「会話しづらい」「痛くて入れ歯が入れられない」「食べものの味が分かりにくい」・・・などといった症状に悩まされていませんか?
そのような違和感がある方は、ドライマウスの可能性が高いと思われます。

ドライマウスでお悩みの方へ

唾液の分泌量の低下は、さまざまな問題を引き起こす要因となります。
唾液には「自浄作用」といってお口の中を清潔に保つ、細菌の増殖を防ぐ、粘膜を保護するなどの働きがありますので、唾液分泌量が減少してしまうと唾液による自浄作用が低下し、お口の中が不衛生になりやくなってしまいます。
まずは、歯みがきやうがいなどでお口の中の清潔を保つように心がけましょう。

【ドライマウスの原因】
・加齢
 ⇒唾液分泌をつかさどる筋肉の筋力低下や萎縮。
・糖尿病、高血圧、腎疾患などの全身疾患
 ⇒浮腫、脱水症、糖尿病、骨髄移植など。
・ガンの放射線療法
 ⇒放射線療法による唾液線の委縮。
・脳血管障害
・リュウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリデマトーデスなどの自己免疫疾患
・更年期障害
 ⇒閉経後のホルモンバランスの変化
・唾液腺の病気(腫瘍、炎症、老化など)
・中枢・末梢神経障害
・薬の副作用
 ⇒降圧剤、抗アレルギー剤、向精神薬、抗がん剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤など。
・喫煙
・口呼吸
 ⇒鼻炎などの鼻疾患や癖などによる口呼吸。
・免疫力の低下
・ストレス
 ⇒ストレスで交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制される。
・食生活
 ⇒あまり噛まずに食べられるファーストフードやスナックなどの摂取が多く習慣になっている。

ドライマウスの治療方法

治療は対処療法、口腔清掃・生活指導などが中心になります。
ただし、全身疾患やその治療・服薬などに起因する場合には歯科でできる範囲は限られていますので、
状況に応じて内科、眼科、耳鼻咽喉科、婦人科、精神科等と連携して進める必要があります。
症状によっては大学病院への紹介もしています。

・毎日のお口のお手入れ方法の指導、定期診断・クリーニングにより口腔状態を改善
ドライマウスの治療方法・口腔内粘膜保護のため、保湿力の高い洗口液・口腔内保湿ジェル・口腔内保湿リキッドなどの使用(参考:右の写真)


・抗菌剤の処方
・加齢による筋力低下が原因であれば、筋力低下を防ぐマッサージなどで唾液腺を刺激し、唾液の分泌量を増加
・禁煙、節酒
・水を携帯し、こまめに飲む
・クラッカーなどの乾燥食物、炭酸・カフェインの含まれる飲料の摂取を避ける
・キシリトールガム、梅ぼしなどを噛んで唾液を出す
・室内が乾燥している季節には加湿器を使用する

ドライマウスでなくとも、精神的な緊張・ストレスは唾液を出なくさせてしまいます
常に気持ちをリラックスさせる工夫も大切です。

皆様の質問に院長がお答えします

歯が痛くなければ歯医者に行く必要なんかないんじゃないの?
歯が無くなったら入れ歯しかないの?
歯が悪いのは体質や遺伝だから仕方ない?
家族もむし歯が多いので、こどもにむし歯が多いのは遺伝ですよね?
電動歯ブラシは、手でみがくより効果があるの?
歯の神経の治療って何ですか?
歯の根の治療はどうして時間・回数がかかるのですか?


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