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2009年4月 5日

歯が痛くなければ歯医者に行く必要なんかないんじゃないの?

インフルエンザ予防のためにワクチンを接種された方は多いことと思います。その他にも、子供のころから麻疹、日本脳炎、結核、水ぼうそうなどさまざまなワクチン接種で予防を受けてこられたことでしょう。
予防接種は、これらの病気にかからないために、かかってしまったとしても軽くて済むようにおこなうものです。
予防接種だけではなく、うがいや手洗いをしたり、食事に配慮したり、運動したり、体重管理をしたり、健康診断や検査を受けたり...これらもすべて立派な予防で、日々実行されている方も多いでしょう。

しかし残念なことに、日本では、欧米諸国に比べまだまだ「歯の予防」に関しての正確な認識が浸透しているとはいえません。
しかも、誰しも歯を削られて痛い思いをするのは嫌なものです。
そしてその記憶から「歯医者はむし歯になってから行くところ、痛くて嫌なところ」というイメージが強く、歯科医院に足が向かない方も多いことでしょう。

「毎日歯みがきしているから大丈夫でしょう?」というご質問も多いのですが、日々ご自分でされる歯みがきと、歯科医院でおこなう「予防」は異なります。(詳しくは「むし歯・歯周病の予防」をごらんください。)
「予防」=日々のお手入れ(歯みがき)+歯科医院で受ける予防処置
このどちらが欠けても不完全です。

昔と現代とではあまりにも食生活も生活習慣も異なってしまいましたし、寿命が延びたことで歯の使用年数も長くなりました。
現代人には虫歯にならないように、歯周病が進行しないようにするための予防の必要性が重視されています。食・生活環境の変化にともなって、歯が置かれる環境も変化させなければならないのです。
今からでも遅くはありません。「予防」のために定期的に歯科医院へ通われることをおすすめいたします。

歯が無くなったら入れ歯しかないの?

ブリッジ、インプラント、入れ歯があります。
ただし、残っている歯の本数、場所、歯や歯の周囲にある歯槽骨の状態、全身の健康状態、お口の清掃状態などのさまざまな状況を総合的に判断して、治療方法を選択しなければなりません。
またそれぞれのメリット・デメリットもあります。

いずれにしても詳しくご説明いたしますので、ご相談のうえ、ご納得いただける治療方法をご選択ください。

歯が悪いのは体質や遺伝だから仕方ないですよね?

確かに体質、遺伝も関係することはあります。
歯並びなどは骨格的な遺伝要素が強く出る場合がありますし、歯周病の進行の早さにも遺伝的要因が絡んでくることがあります。またある種の病気は遺伝的要素が絡んできますので、持病により口腔内の状態が不衛生になりがちになることもあります。
しかし、一概に歯が悪くなるのは、体質や遺伝のせいばかりとはいえません。

むし歯も歯周病も細菌の増殖が原因で起こります。
多くの場合は、お口のお手入れが不十分であったり間違っていたりすることによって細菌の増殖が引き起こされています。つまり、体質や遺伝のせいにして、正しいお手入れをおこなっていないケースが非常に多いのです。

正しいお口のお手入れの仕方を、いちどプロに教わってみてはいかがでしょうか。
当院では予防プログラムの中で、正しいお手入れ方法のご指導もおこなっております。
また、歯並びやかみ合わせの悪さは、むし歯や歯周病を悪化させてしまいます。
当院には矯正の専門医もおります。矯正のご相談は無料でおうけしております。

家族もむし歯が多いので、こどもにむし歯が多いのは遺伝ですよね?

むし歯も歯周病も細菌によって起こるのですが、生まれたての赤ちゃんには、むし歯菌も歯周病菌もいません。

徐々に生活の中で細菌感染していくのですが、最も影響が大きいのは、お母さんをはじめ家族の唾液のついた食器類や飲み物などの共有による唾液からの感染だと言われています。
よってご家族にむし歯が多ければ、多くのむし歯菌をうつしてしまいますので、お子さんもむし歯が多くなる可能性があります。

むし歯が遺伝するという俗説はそこから生まれたのかもしれません。
お子さんのむし歯を予防するためには、ご家族全員で、妊娠中にむし歯治療を終え、お口の細菌を減らすため正しいお手入れ方法を身につけ、キシリトールを摂取するようにしましょう。

また生後は、箸、スプーン、食器、飲み物、洗面所のコップなどの共有をしないように気をつけましょう。


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