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親知らずを抜く?抜かない?

いちばん多いご質問は、「親知らずは抜かなければなりませんか?」というものです。

■親知らずを抜くかどうかの判断基準
親知らずを抜くか抜かないかは、
その親知らずが歯として働いているか(かみ合わせがきちんと合っているか)どうかで判断します。

歯はかみ合っていることではじめて機能します。
きちんと生えている、上下がかみ合っている、みがき残しなく歯みがきができる・・・
このような場合であれば無理に抜くこともないでしょう。
また、親知らずが顎の骨の中に完全に埋まってしまっている場合は、
歯周病により親知らずが現れてきてしまった...など、よほどのことがなければ放っておいて構いません。


では、どんなときに抜くのでしょうか...

 1:かみ合っていない(上か下のいずれか片方しか生えていない)

 2:腫れや、痛みを繰り返す(体調不良時に腫れたり痛んだりする)

 3:斜めにはえていたりして、きちんと磨きにくく常に汚れが溜まってしまう
  ⇒きちんと生えていない歯はお手入れが難しく、むし歯や歯周病になってしまう危険性がある。

 4:親知らずの手前の第二大臼歯(中心から7番目の歯)が痛む危険性がある
  ⇒隣の歯に悪い影響が出る場合は、前の歯の保護を優先する。

 5:親知らずのむし歯が大きく、むし歯の場所が口の奥で治療器具が入らない
  ⇒治療器具が届かずにむし歯の治療ができない場合、抜くことが有効な治療となる場合がある。

 6:歯並びに影響がでる
  ⇒あごに親知らずがはえるスペースがないために他の歯を押して出てきてしまい、
   正常な歯並びを乱しているときには、歯並びの保護を優先する。

このような場合は、「かむ」という歯本来の働きをせず、口の中で問題ばかり起こしてしまう厄介者です。
歯を抜くということに抵抗がある方は非常に多いのですが、
近い将来に悪影響を及ぼす可能性があれば、親知らずは抜いた方が賢明なときもあるのです。

【横に生えてきた親知らずの症例】
親知らずの症例

【親知らずが原因でむし歯になった症例】
親知らずの症例


当院では、親知らずが及ぼしている、あるいは及ぼすと思われる影響について、
実際の症例を交えながら丁寧にご説明しております。

もし親知らずを抜いたほうが賢明であると診断される場合には、
歯を抜くことに抵抗を感じられる方にも、十分ご納得のうえご判断いただけるよう
将来のことを考えて勇断されるお手伝いをしております。


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