トップへ » 歯の根の治療はどうして時間・回数がかかるのですか?

歯の根の治療はどうして時間・回数がかかるのですか?

進行したむし歯の治療の際に、歯の神経を取り除いたときにおこなう「歯の根の治療」(根管治療)は時間も回数もかかります。
狭い根の管の中の神経をきれいに取り除き、洗浄と薬の塗布を繰り返して炎症(むし歯菌などにより根の管では炎症が起こっています)を治めなければなりません。

標準的な目安として、おおよそ1週間に1回の通院で4~5回の通院が必要です。
ただし、歯の根の形や根の本数には個人差があり、根が曲がっていたり本数が多かったりした場合、あるいは症状が悪く、治療を開始したときには既に歯の神経が腐ってしまっていて、歯の根の先端部分に膿が溜まってしまっている場合などはより通院回数が必要になります。

「1週間に1回の割合で4~5回ほどかかります」とご説明すると、「では5日連続で通院しますので早く終わらせてください」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、残念ながらそのような治療は不可能です。

例えば、足をねん挫して腫れあがってしまい、湿布を貼るとします。
「1日に1回湿布を交換して1週間ほどで治ります」と医師に説明され、では早く治したいからと1日に7回湿布を交換しても1日では治りません。
炎症が治まるまでには時間が必要です。

歯の根の治療も同じことなのです。
また、歯の根の治療をしている途中に風邪などで抵抗力が落ちてしまい、炎症が悪化して治療回数がより必要になる場合もあります。

それから、歯の根の治療中は絶対に守らなければならないことがあります。
それは"決して中断しない"ということです。
まれに、治療途中で「痛みが落ち着いたからもう大丈夫」と自己判断で通院を中断されてしまう方がいらっしゃいますが、それは大きな誤解なのです。

痛みが引いても治っているわけではありません。
炎症が小康状態になり落ち着いているだけなのです。
根の治療を途中で中断してしまうと、いずれ必ずより悪化してぶり返してしまい、本来必要であった治療時間よりも更に多くの治療時間を要する結果が待っています。


トップへ » 歯の根の治療はどうして時間・回数がかかるのですか?


コールバック予約