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2009年9月23日

レーザーで治療できるのは虫歯だけではありません

一般的にレーザーは虫歯の初期治療に使う、というくらいの認知度なのではないでしょうか。
実は色々な症状に対応できる優れものなのです。

■むし歯の無痛治療
基本的に無痛治療がおこなえるのは、小さなむし歯です。
歯が大きく侵されているようなむし歯には無痛治療はできません。

レーザーによるむし歯の治療では、むし歯の部分だけを取り除いて、歯をできるだけ残すことができます。
麻酔なしでほとんど痛みを感じることはなく、音や振動もわずかです。
特に、お子さまのむし歯や歯ぐきに近接したむし歯に効果的です。
ただし、従来のドリルでむし歯を削り取るのと比較すると、より多くの時間を要します。

■歯ぐきの黒ずみ(色素沈着)除去
歯ぐきの黒ずみは、メラニン色素が粘膜へ沈着したため、あるいは治療した歯に使用した銀合金の金属が歯ぐきに入り込み沈着した(メタルタトゥー)ためによって起こります。
いくら歯が白く美しくても、歯ぐきが黒ずんでいては美しさが半減してしまいます。
この歯ぐきの黒ずみはレーザーで健康的なピンク色にすることができます。

歯ぐきの黒ずんだ部分にレーザーを照射して色素の沈着した表層の細胞のみを蒸散させます。
一時的に黒ずみの部分は白くなり、2~3日して皮がはがれ落ちます。
色素のない細胞が新しく再生され、およそ1~2週間できれいな歯ぐきになります。
効果には個人差があり、将来的に再発する可能性はあります。

■小帯切除
小帯とはお口の中にある"ひだ"のことです。大きく分類すると舌小帯(舌の裏面から下あごの内側に続くひだ)、上唇小帯(上唇の内側のから前歯の中心上部に続くひだ)、頬小帯(歯ぐきの側面から頬の内側にあるひだ)の三種あります。
このひだに異常があり、大きく口が開けにくくて歯みがきがしにくかったり、唇の動きが妨げられて発音に影響があったりする場合は、レーザーでひだの筋を切除します。

■口内炎、口角炎の治療
誰しも経験があることと思いますが、頬の内側・歯ぐき・舌などの口内炎や唇のはじの口角炎は、しみたり、痛んだりととても不快です。
この口内炎や口角炎にレーザーを照射すると、軽度の口内炎であれば通常1~2回の治療で痛みを取り除くことができます。
また、重度の場合も痛みが軽減し、治りがずっと早くなります。

歯科医院に通いたくても通えない方へ

・歯科医院に通院したいけれど、寝たきりなどの身体の障害等で通院が困難な方。
・怪我などによりしばらくの間動くことができない。でも歯の治療がしたいという方。
・老人ホームに入っていて歯科治療になかなか行けないという方。

「意義深い人生を全うしたい」とは、誰しもが願うことではないでしょうか。
当院では、高齢者の方やお体が不自由な方、寝たきりや歩行困難な方々とそのご家族の皆さんを
歯科医療という側面からサポートしていきたい
と考え、訪問歯科診療を行っています。

要介護の高齢者や脳梗塞でお体が不自由な方など、歯科医院に通院したくてもできない方はたくさんいらっしゃいます。
歯科医院への通院が困難な方のご要望にお応えするため、
歯科医師や歯科衛生士などがご自宅や施設に伺い、歯科治療や口腔ケアを行うのが訪問歯科です。

訪問新療用ポータブルユニット歯科医院の診療室で使用している機器を小型化したポータブルユニットを持参しますので、歯科医院で行うほとんど全ての治療がご自宅や施設で受けられます

訪問歯科診療では、むし歯治療、抜歯、義歯の作成・修理・調整、歯周病治療、口腔ケア管理などの歯に関する診療だけでなく、口腔内の乾燥(ドライマウス)や嚥下障害訓練などの口腔機能向上のためのリハビリも可能です。


※基本費用はすべて保険適用です。(詳しくは訪問診療の費用についてをご覧ください。)
※往診の際の交通費・出張費などは一切頂いておりません。
※ご希望の場合は、自費診療もご相談に応じています。
施設への訪問もお受けしております。ご担当者様のお問い合わせをお待ちしております。

高齢者の口腔ケアが必要な理由

高齢者の方やお体が不自由な方、寝たきりや歩行困難な方々は、日々の歯磨きがなかなかご自分の思うようにならず、急激に歯周病、むし歯が悪化しやすい傾向にあります。

また、すでに入れ歯を入れている方であっても、入れ歯のお手入れがままならず、噛む機能が低下し、消化器官の能力の低下や思考能力などに影響がでてくる恐れもあります。
また、近年、口の中の細菌が肺に入って起こる、「誤嚥性肺炎」で多くの高齢者が亡くなっていることがわかってきました。

お口を清潔にし、むし歯や歯周病の治療、入れ歯のお手入れをすることは、食べる力(噛む力)、話す力を保ちます。
食べる力が備わればきちんと食事ができ、体力が低下するのを防ぐことができます
話す力は人とのコミュニケーションには欠かせませんし、人とのコミュニケーションは生きる意欲をかき立てます

このように口腔ケアは単なるお口のお掃除にとどまらず、訪問歯科診療を必要としている方の、生活の質を維持し高める、大変重要な役割を果たしているのです

人は必ず毎日食物を口にしますので、口腔ケアも一度行えばそれきりでいいというわけにはいきません。継続して定期的に行うことが大切です。
そのためには、まず、ご本人をはじめ介護者・ご家族のお話をよく伺うことがとても重要だと考えています。

現在の状況、介護者・家族のご理解、介護者・ご家族の補助ができる範囲などをお聞きした上で、どのような治療、サポートができるのかをご提案させていただき、ご本人・介護者・ご家族のご納得のいく選択をしていただけるよう心がけております。

訪問診療の流れ

【訪問歯科診療日】
毎週木曜日(木曜日以外についてはご相談)

【訪問歯科診療サービスエリア】
当院から半径およそ5km以内であれば、訪問診療(往診)に伺っております。
原則として木曜日ですが、時間帯・曜日につきましては、あらかじめご相談いただければなるべくご希望に沿うようにしております。
訪問診療範囲マップ

訪問歯科診療のながれ
【1:ご予約】
お電話でご予約ください。
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【2:歯科医師が訪問し、ヒアリングと検診】
ご本人やご家族のお話を詳しく伺ったうえで、お口の状態や全身状態のチェックをします
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【3:ご説明】
検診の結果をご説明し、治療・ケア方法のご提案とご説明をします。
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【4:治療】
ご納得、ご選択いただいた最善の方法で、歯科医師や歯科衛生士が治療・ケアにあたります。
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【5:口腔ケア】
定期的にお口のお手入れや指導に伺い、歯性病巣感染や誤嚥性肺炎の予防をおこないます。

※初回に関しては、ご本人やご家族のご要望、現状などのヒアリング、ご本人のお口の状態や全身状態の検診が主になることがあります。
※痛みがある場合でも、(事前に状態をお聞きしてから伺いますが)服用中のお薬やお体の状態によっては、かかりつけのお医者さんと連絡をとってからでないと治療に入れない場合など、即座に対応できないこともあります。

レーザーで通常治療をスムーズに

レーザーは様々な治療に応用できます。
根管治療の殺菌消毒、むし歯の除去、顎関節の疼痛緩和、新陳代謝の促進、抜歯後の止血、歯肉切開、歯周病の治療、口内炎の治療、など広範囲の治療の補助ができます。

当院では通常の保険内の治療で用いる場合はレーザー治療代というものは別にありません。
あくまでも治療の補助として使用しています。
レーザーにより歯石の除去もできますが、通常の方法で除去していく方が効率が良く刺激が少ないと思っています。

レーザー料金は、頂いておりません

当院では、レーザー治療別料金はいただきません

一般に、レーザー治療のデメリットは費用の問題です。
レーザー治療費は各歯科医院で異なりますが、高性能(高価)なレーザー装置を使用するため、その多くは自費診療(保険外診療)となっています。

しかし、レーザーはさまざまな治療場面、例えば、歯の根の治療(根管治療)の殺菌消毒、むし歯の除去、顎関節の疼痛緩和、新陳代謝の促進、抜歯後の止血、歯周病の治療、口内炎の治療、インプラント二次手術時などの歯肉切開等で広範囲の治療補助が可能な、優れた効果のある医療機器です。

当院では、このレーザーの恩恵をみなさんの治療に役立てたいと考え、通常の保険適用内の治療で用いる場合、レーザー治療費を別にいただくことはしておりません。


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