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患者さん、歯科技工士、歯科医師、3者で協力して入れ歯を作ります

入れ歯の製作過程では、患者さんのご要望を詳細にお聞きすることが一番大切です。

現在、既にご使用になられている入れ歯がおありでしたら、是非お持ちください。
拝見したうえで、気になることや不満に感じていることなどのお話を伺い、新しく製作する入れ歯をどのような形状したらよいか参考にさせていただきます。

また同時に、見た目や使い心地に関してのご要望から、どのような入れ歯がご提案できるかアドバイスさせていただいています。
製作過程においては、お口の正確な型取り(「印象」といいます)と噛み合わせの調整がポイントです。

通常の歯科医院では、以下のような手順で入れ歯を作ります。
【1】歯科医院でお口の型取りを行う
  ↓
【2】歯科医師が歯科技工所に、入れ歯の設計図(「技工指示書」という用紙です)で入れ歯の製作を依頼する
  ↓
【3】出来上がってきた入れ歯を患者さんのお口に装着する

患者さんと技工士と院長、3人で協力して入れ歯を作ります通常の医院の場合、実際に入れ歯を製作する歯科技工士が、患者さんのお口の中の状態を拝見する機会はまずありません。

しかし、当院では、あなたの入れ歯へのご要望をお伺いする段階から入れ歯が完成するまで一貫して、その入れ歯を製作する歯科技工士が歯科医師とともに携わってきます。
そして、場合によっては、引き続き、装着後の状態の確認も行っています。
(主に自費診療の入れ歯の場合。保険診療の入れ歯の場合においても、必要に応じて製作を担当する歯科技工士が関わるようにしています。)

保険の入れ歯と、自費の入れ歯の違いについて

保険の入れ歯と、自費の入れ歯の違いについて分かりやすいように、入れ歯を車に例えてお話いたしましょう。

車にも、軽自動車からベンツのような上級車まで、色々な車種があるのはご存じのとおりです。
いずれも"車"としての機能は持っていますが、その乗り心地や性能には格段に差があります

入れ歯にも、保険適用の入れ歯を軽自動車と例えれば、上級車にあたる自費診療の入れ歯までさまざまな種類があります。

また、車を使っている間は、車検を受けたり、オイル交換などのメインテナンスをしなければなりません。そして、ある期間が過ぎると新しい車に乗り換えます。

入れ歯もまた、日々使用することですり減り、安定性がなくなってきますので、毎日のお手入れはもちろんのこと、定期点検・調整などをしていかねばなりません。
入れ歯もお口の状態に変化が生じたり、入れ歯を紛失・破損したりすれば新しいものを作りなおします。一度作ってしまったら終わりではないのです。


では、以下で保険の入れ歯と自費の入れ歯はどう違うのかということ、を大まかにご説明いたします。
実際に、診療の現場でもお尋ねになる方が非常に多い質問です。

保険適用の入れ歯におけるメリット・デメリット

【素材】歯科医療用プラスチック(レジン)のみ

メリット
・保険適応なので安価
・半年を経過すれば作り換えることができる

デメリット
・プラスチック製であるため、熱の伝わりが悪い(食事の温度を感じにくい)
・分厚い
・違和感が強い
・安定しにくいために、落ちたり外れたりしやすい
・アゴの骨がだんだんと痩せてくることで、徐々に合わなくなってくるため、定期的な調整が必要
・見た目が良くない

自費診療の入れ歯におけるメリット・デメリット

自費診療の入れ歯には、以下のようなものがあります。
 ・金属フレームを使用する入れ歯
 ・留め金が金属ではない入れ歯
 ・フレームと留め金が金属ではない入れ歯
 ・金属をチタンや金合金に変更した入れ歯
 ・ソフトシリコンを使用した入れ歯

以下「金属フレームを用いた入れ歯」を一例に挙げます。
【素材】コバルトクロム合金、白金加金、チタン合金など

【メリット】
ご自分に本当に合った入れ歯を作ることができる
残っている歯の雰囲気に合わせることができる
厚みを薄く製作することができる
 ⇒厚みが薄いので、味覚を損ないにくい(厚みが増すと味覚が損なわれる)
 ⇒厚みが薄いので、保険の入れ歯に比べ使い心地がよく、お口の中を広く感じられる
・冷たい食物は冷たく熱い食物は熱く、食事の温度を感じられる
入れ歯自体に強度がある(金属のフレームは頑丈で、通常の使用で壊れることはない)
・保険の入れ歯は、必ず金属の留め金が必要になるが、自費の入れ歯は留め金部分に
 金属を使用せずに作ることができるため見た目が自然に仕上がる
・将来的に作りかえる場合にも、金属フレームを再利用できる(当院で制作した場合)
・材質、設計、使い勝手など、患者さんご自身の要望を反映できる
・実際に入れ歯の制作にあたる歯科技工士と歯科医師の両者がお口の中を拝見し、入れ歯の適合性を向上させている(当院で制作した場合)
・入れ歯を製作した歯科技工士が、完成後もアフターフォローを行うようにしている(当院で制作した場合)

【デメリット】
 ・保険適用ができないため、価格が高め

保険診療には限界があります

確かに、保険診療は日本全国どこでも同じやり方で、安価に受けられるとてもよいシステムだと思います。
しかし、診療を行う側からみると、保険診療では、決められた材料・決められたやり方でしか行えないために多くの制約があります
そして、保険診療と自費診療に最も差があるのが入れ歯の分野だといえます。

本来ならば、自費診療の入れ歯も保険適用内で製作したいところですが、国の歯科医療に支出できる費用が限定されているために、やむをえず自費診療という形になってしまうのが非常に残念なところです。

入れ歯は、必ず毎日食事のたびに使用するものですから、できるかぎりご自分の歯に近い、より良い使い心地を求めたいものです。
合わない入れ歯で毎日食事のたびに辛い思いをすることを考えると、自費診療で入れ歯を作る価値は充分にあると言えます。一見高価な自費診療の入れ歯ですが、10年、20年の間毎食時に使用するとすれば、快適な食事1回あたりおいくらになるでしょう。

確かに入れ歯を製作する際に使用する材料は、入れ歯の品質の良さを決定する大切な要素です。
しかし材料の良さだけが全てではありません。
むしろ、材料の違いというものは、入れ歯の良さを決める要素のほんの少しに過ぎません。
最良の入れ歯というものは、しっかりした技術を持ち、あなたのことを真剣に考える人が、良い材料を使うことによってはじめてでき上がります

当院では、入れ歯を製作する歯科技工士が、あなたのお口の中(口腔内)を実際に拝見し、どのような入れ歯を製作するのが最良であるかという判断を、担当歯科医師と共にあなたを交えて相談しながら決定するように努めています。

そこではじめて良い材料は、高度な技術と的確な診断により、違和感が少なく、装着感の良い、耐久性のある入れ歯に生まれ変わるのです。

これまで、保険診療の入れ歯と自費診療の入れ歯の違いを大まかにお話しいたしました。
しかし、それぞれ皆さん入れ歯に求めるものが異なったり、さまざまなご事情がおありの場合もあります。
当院では患者さんのお話をよく伺い、ご相談をしたうえで、保険診療・自費診療それぞれの入れ歯から、ご希望を最大限生かせるような入れ歯を選択するお手伝いをいたします。

入れ歯製作の流れ

残っている歯の本数や、あなたのお口の状態によって多少の変更はありますが、基本的な入れ歯の製作手順は以下のようになります。

型取り用の器具【1】型取り用の器具でお口の型取りをします。 


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個人トレー【2】お口の形態が特殊なケースや、既製の器具では対応できなかったり、精密な型取りが必要な場合は、あなた個人のお口のサイズにあった型取り器具を製作し、再型取りを行います。


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入れ歯の前形のロウ【3】入れ歯の合い具合、噛み合わせの高さを決めるため、入れ歯の前形のロウを盛り上げたものでチェックします。


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入れ歯の前形のロウ【4】ここまでくれば、完成の一歩手前です。ほぼ完成形に近い入れ歯をお口の中に入れ、噛み合わせ、高さ、適合状態を確認します。


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【5】完成
入れ歯の前形のロウ


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【6】いよいよ実際の生活で使用してみます。不具合などがありましたら調整を行います。

入れ歯の症例

▼バネを使わず見た目が自然なエクセレントデンチャーの症例1
エクセレントデンチャー

▼バネを使わず見た目が自然なエクセレントデンチャーの症例2
エクセレントデンチャー

▼強度のある金属床+エクセレントデンチャーの症例
強度のある金属床+エクセレントデンチャー

入れ歯専門技工士のご紹介

入れ歯専門技工士のご紹介K.Sキャスト オフィス 井上 誠司

私は入れ歯を専門に製作する技工士です。入れ歯のことは、私にお任せ下さい!
私が患者さまの意見をお聞きして、製作にあたります。
ご要望があれば、患者さまとお話をしながら、どの様な入れ歯が適しているかをご提案していきます

院長先生、私、患者さまの3人で相談をしながら製作することで、より快適で適合の良い入れ歯を製作していきます。
長期間にわたり使い心地のよい入れ歯を使用することで、ご自身の健康を維持していきましょう。

入れ歯治療についてよくある質問

入れ歯を作るのにどれ位の日数がかかるのですか?

歯についてのご相談・診療予約を受け付けています

ご予約・お問い合わせ 048-837-8241。南浦和駅 徒歩7分。さいたま市文化センター近く。駐車場完備。


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